3.11の求めに応じる

アンサウンドな議論を、アンサウンドだとあざ笑っている間に、「現実」は確実に積み重ねられ突如その本性を露にする。両派を共に驚愕させる形で。そして両派は「現実」にサウンドの何たるかを突きつけられ決断と行動を迫られる。しかし長年の議論の末、残されているのはアンサウンドな儀礼と懐疑。そして現実と文化との両方のために、我々が既に破滅への道の終局に到達しつつあるという恐れの感覚が、我々を支配する。ここ最近「我々」という連帯の意識を拒否してきた人々でさえ、この恐怖を前に自分たちが絶対的に「我々」から逃れられないということを認めざるを得ない。しかしもはや「我々」には「我々」として選びうる選択肢が残されていない。現実は「打開」を求める。「我々」はそれに応じる以外にない。現実の求めに応じきれる程の力が「我々」にあるのか否かは知れない。「我々」はあると信じて進む他にない。「我々」の力の科学的証明は、未来においてのみ可能である。一方で「我々」は過去においては未来であった今、過去において不可能であった「我々」の力の限界の証明を行っておかなければならない。「我々」は、知ってか知らずか、「我々」にはその力があると「信じて」進んで来た。そして現実はそれが不可能であったことを証明した。証明したのだ。そのことを、「あるがままに」受け止める技量が、今「我々」には必要だ。それが、「我々」が依って立つべきとされてきた、しかし再帰的批判にさらされてもきた近代的合理性から受け得る、最大の恩恵であるはずだ。
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# by m_mw | 2011-04-26 10:08 | 考えていること・thoughts

自己紹介・about myself

●名前:渡部麻衣子 
Maiko Watanabe

●現職:学術振興会PD特別研究員 東京大学大学院情報学環・学際情報学府 佐倉統研究室
Research Fellow of the Japan Society for the Promotion of Science, The University of Tokyo Interfaculty Initiative in Information

●履歴:
・1979年10月17日京都生まれ
Born in Kyoto on the 17th of October, 1979

・1998年3月千里国際学園卒業(授業は日本語)
March 1998: Graduated Senri International School (Taught in Japanese)

・2002年3月国際基督教大学卒業
 March 2002: Graduated International Christian University, Tokyo.

・2002年10月-2005年9月ウォウィック大学社会学部, 博士課程在籍
 October 2002-September 2005 : PhD Candidate, Department of Sociology, The University of Warwick, UK.

 ・2005年10月-2006年9月NPO法人市民科学研究室JST特別研究員
October 2005- September 2006 : PD Research Fellow, Citizens' Science Initiative Japan

・2006年1月-2006年3月 国立身体障害者リハビリテーションセンター調査補助員
January -March 2006 : Research Assistant, National Rehabilitation Center for Persons with Disability

・2006年4月-2006年9月財団法人 共用品推進機構 調査補助員
April - September, 2006 : Research Assistant, Accessible Design Foundation, Japan

・2006年4月-2008年3月北里大学大学院医療系研究科臨床遺伝医学 PD特別研究員
April 2006 - March 2008 : PD Research Fellow, Kitazato University Graduate School of Medical Sciences

・2008年4月-2010年3月東京大学医科学研究所公共政策研究分野 PD特別研究員
April 2008 - March 2010 : PD Research Fellow, The Institute of Medical Sciences, The University of Tokyo

・2011年4月- 現職
April 2011 - Present Position

・2008年3月博士号取得 (社会学)
 March 2008: Received Ph.D (Sociology)

●専門:科学技術社会論 Science and Technology Studies

●関心領域:医療技術, 妊娠・出産, 障害 
Interested in Medical Technology, Human Reproduction, Disability
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# by m_mw | 2011-04-01 12:28 | 自己紹介・about myself