マリオ・バルガス・リョサ

2010年にノーベル文学賞を受賞したマリオ・バルガス・リョサの講演を、
ただで聞けるという、もう二度とないであろう機会を、
あと一歩、というところで逃しました。

そりゃあ、事前予約が必要ですよね。
そして、そりゃあスペイン語ですよね。
英語だと思ってた自分が恥ずかしいです。
同時通訳機が足りないと。ああ、そうですか。
なんとかしてくれとか、そこまで図々しいことは、ええ。
さすがに。

すごすごと、でもそこそこ図々しく、会場にもぐりこんだものの、
「あ、この単語は英語と一緒だ!」くらいしか内容がわからない上に、
ライブの映像という観賞環境で、1時間を潰すほどに、
お前はリョサのファンなのか、と自問した結果、
違うよなーと、結論し、はじまる前に出てきてしまいました。
大ファンの、池澤夏樹さんとすれ違ったような気がするだけで、十分です。
気がするだけですが。
確認して、サインもらっとけばよかった、とちょっと思うくらい、
好きなんです、っていう気持ちがもう暑苦しいですね。

講演の題名は『文学への情熱ともうひとつの現実の創造』。

ラテンアメリカという混沌を、文学によって捉えたというリョサの思想を、
ぜひ聞いてみたかったけれど、作品から学ぶことにします。

記念フェアもやっていることだし。

大学時代、スタディーツアーで訪れたエルサルバドルで、
ラテンアメリカは世界の縮図だと感じたことを、思い出します。

内戦で息子5人を失った体験を語ってくれた老人の、
強くにぎられた拳。
悲しみに固まってしまった様だった皺だらけの顔は、
話終えると優しくほぐれ、
「息子を失ってしまったので、あなた達の様に若い人が来てくれると本当に嬉しい」
と、腕を広げて歓待してくれたのでした。
[PR]
by m_mw | 2011-06-23 01:05 | 暮らし・daily life