保育園にて

保育園は小さな劇場だ。
空間、小道具、発声方法、時間。。。
保育士が、それらを駆使して、
欲求の固まりである子どもたちの日常を回転させる場。
そこへ、授乳のために登場する母親(私)は、
その回転に一時の乱れを生じさせる、言わば侵入者だ。

というわけで、今日も、泣かれてしまった。
我が子にではなく、他の子に。

言語という意味においても、共有された身体表現という意味においても、
「ことば」を持たない0歳児であっても、全身を使って表現することができる。
追いかけて、しがみついて、泣いて。

「私も!」「私も!」「私も!」「どうしてだめなの?」

と、私には聞こえる。

広げられた手を、拒否することはできないから、抱きとめる。
まだ歩けない我が子が、保育士の腕の中で複雑な顔をして、
私を見ている。
控えめに、手を伸ばしている。

保育園という劇場で、
「母」という役をうまく演じられるようになるには、
まだもう少し、かかりそうだ。
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by m_mw | 2011-04-27 22:53 | 暮らし・daily life